赤い単車 [単車]
それは山中湖から御殿場に抜ける道を
友人のクルマの助手席で見た光景だった。
信号で止まっていた我々の前に、1台の赤い単車が現れた
その単車は大形で、サイドケースがついていた 。
テールには丸い「BMW」のエンブレム
ライダーは赤いツナギを着た女性だった。
信号が青にかわると
赤い単車は勢い良く、飛び出していった・・・
車は渋滞にはまり
のろのろと進んでいると
右手にガソリンスタンドが見えた 。
するとそこには、さっきの赤い単車が・・・
給油を終え、スタンドの広いスペースに単車を移動しているところだった 。
渋滞で車は進まなくなり、結果その赤い単車と女性をジッと見ることに・・・
ライダーの女性はかなりの長身で
単車に跨がった姿も堂々としていた 。
単車を止めたその女性は
なんと、足を前に振り上げ単車を跨いだのだ!
かっこよかった。
でもそれ以上に私を引き付けたのは赤い単車だった 。
その頃、私の知っているBMWの単車はクラシックなイメージのものばかり。
サイドからまじまじと見たその赤い単車は
水平対向2気筒のまさしくBMWではあったが
洗練されたフルカウルのスタイルは初めて目にするものだった 。
かっこよかった。
かっこいい女性ライダーと
かっこいい赤い単車。
この光景は私の脳裏に焼き付いたのだった。
後日、私はその時の赤い単車が何なのか書店で調べた
それは「BMW R1100RS」という単車だった。
数年後、私は11年ぶりに単車に乗るようになった 。
国産250cc、1000ccと乗り継ぎ
そして4年がたち
念願の「BMW R1100RS」に乗るようになった 。
色は赤ではなく「ドルフィンブルー」というブルーメタリック
「Flat Twin Dolphin」はここからとったもの 。
そして2年 がたち
愛車は「R1150GS」に
宮崎アニメ「天空の城 ラピュタ」に出てくる
ロボットのようなフロントマスクがお気に入り。
ドルフィンブルーのR1100RS
R1150GS