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災害を防ぐ [雑感]

3月11日
地震は茨城県ひたちなか市の港湾部の職場で体験した。
ゆっくりと大きな横揺れで始まり
横揺れは加速度を増し
激しい縦揺れが融合して
PC類が転倒し、天井から物が落ち始めた。
今までに体験した事のない大きな揺れ
大地震が発生していることを
肌身で実感した。

今の職場に移転したのが1年前
場所的に津波に備えなければならないのは明白だったが
明確な避難方法は決まっていなかった。
当日、避難方法は適切だったとは言いがたく
幸運にも津波の高さは低かったので助かったが
10m以上の津波が来ていたら
1000人近い人が津波にのまれていた可能性があった。

オフィスでは今
どこも地震対策がされている思う
現に僕の職場もされていた。
幸いにもけが人が出る事はなかったが
一つ間違えば大変なことになっていたであろうことも発生した。

今のオフィスビルは基本構造はワンフロアでパーティションで
区切られているところが多いと思う。
このパーティションが今回
1階を除く全てのフロアで脱落、倒壊した。
ロッカー類等は壁や天井などに転倒防止策が施されていると思うが
L字金具での固定はほとんどの場所でビスが抜け
いくつかのロッカーは転倒した。
PCに関しては業務上ワークステーションを使っているので
タワー型が多かったのだが
今のタワー型PC、放熱の関係で重量のある電源部が一番上にある為
重心が高いのが仇となり、ほとんどが机の上で転倒
一部は床に落ちた。
液晶ディスプレイもほとんどが転倒した。
階が上になるほど被害は大きかった。

建物は建築基準法があるが
その他のことは
事業者任せなのが現状
企業は口先では安全第一をうたうが
所詮、利益優先なので
防災に真剣味は無い。

今回のことで感じたのは
企業任せの防災は限界があると言う事
消防法と同じように
地震対策、津波対策にも
同じような基準をもうけ
対策を怠っている事業者に対しては
その場所で稼働してはならない等の
規制が必要だと思う。

被災した今の職場は
この経験を生かし
現状回復ではなく
対策を織り込んだ復旧をしなければならない
しかし、復旧の早さは会社の株価に影響し
最低限のコストを
重要視する今の企業体質では
残念ながら予算が削られれば
なにもできないのが実情。

いま出来る事は
声を出す事
経験した者が大きな声を出す事
出し続ける事
すべての組織は人で成り立っている
この経験を明日に繋げなければならない。

同じ事が起こった時、同じ事にならないように
そして
更に大きな事態を意識し、備えること。

日本の言葉には
“万が一”
という言葉がある。

“千” ではない “万” だ。

いろいろな意識を変えなければならないと
強く思った。

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コメント 3

駅員3

なんと港に隣接して職場があるんですね[ひらめき]
ご無事でなによりでした[揺れるハート]
私のオフィスは、内幸町に在りますが、上層階では、天井が落ちたところもありました[あせあせ(飛び散る汗)]
by 駅員3 (2011-04-03 18:25) 

boo

確かに千では無くて万なんですよね。
今回の地震も、千年前の地震ににているようですが、じゃあ、その前の
2千年前は?というと記録がないので分からないでしょうね。
あまり、安全係数を取り過ぎると、過剰設備になりますね。

さじ加減が重要なのでしょうか。

by boo (2011-04-04 21:46) 

あおたけ

この震災で失われたものは計り知れませんが、
得られた教訓も決して少なくないはず。
経験した人が後世に伝えて、環境改善に努めなくては
なりませんよね。
by あおたけ (2011-04-05 11:45) 

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