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カメラ遍歴 その1 [お気に入りのもの]

写真を撮り始めたのは小学3年の頃からだろうか
当時、家にはペンタックスS2という一眼レフがあった。

高級品だった一眼レフカメラを普及価格で発売してヒットしたらしい
百貨店に勤めていた父が飛びついたのだろう。

このカメラはスクリューマウントの全機械式の全く電気を使わないカメラだった
子供だったから何度も落としたりしたが壊れない丈夫なカメラだった。

中学になるといろいろと知識もついて
望遠レンズが欲しくなったり
露出計の付いたカメラが欲しくなり
学校の成績が上がったら買ってくれ!なんて一般的手法で
135mmの望遠レンズと
ペンタックスSP2(露出計付き)と
ステップアップしていった。

高校の頃になると
さすがにスクリューマウントの旧式カメラでは満足できなくなり
アルバイトしてお金も貯められるようにもなったので
かなり無理して
ペンタックス初のプロフェッショナル一眼 LX をゲット!
スクリューマウントの旧式カメラから凄いギャップで最新機種を手に入れ
夏休みなんかは鈍行列車に乗って
ローカル線の写真なんかをよく撮りにいった。

あるとき
カメラマニアの親戚のおじさんが
家に遊びに来た。
買ったばかりの ニコンF3 を持て来ていた。
もちろんお互いのカメラを出してカメラ談義が始まったのだが
ここで衝撃的なことを私は体験してしまう。
親戚のおじさんは一応に私のペンタックスLXをいじって
“いいカメラだね”と言ってくれた
そしておじさんのニコンF3を渡された
ファインダーを覗いて衝撃が走った
“うわぁ〜、なんだこのファインダーは!!”
その見え味はペンタックスLXより遥かに次元を超えて見やすく
明るくてピントの山が非常につかみやすいすばらしいものだった
さすがニコン、これがニコンのカメラなのか・・・
と、うなってしまった。
ニコンのカメラはプロの過酷な使用に耐えるため
ボディ外装と内部機構の間に隙間が多く確保している関係で
大柄で無骨なデザインなのが特徴だった
その辺もつぼにハマってしまったのかも知れない。

そしてがむしゃらにお金をかせいで
ニコンF3とニッコールレンズを
ババーンと買ったのだった。

そして時代は多分割測光やオートフォーカスの時代になる
そして私のカメラもニコンF4になる。

当時まだオートフィーカスは熟練した人の能力を超えていなかったが
キャノンが超音波モータをレンズ内蔵という方式でそれを克服した。
ここでボディ駆動だったニコンはオートフォーカスの技術でキャノンに大きく差をつけられてしまう。

このころからキャノンは古いダイヤル式から
液晶表示とボタンと電子ダイヤル式という、いまの主流の操作系を完成していた。
ニコンの最高機種もF5でこの方式に切り替わるが
時代はデジタルに切り替わり始めていた。


写真の対象物は野生動物にかわり
50万もする 500mmレンズ を手に入れ(長期ローンで・・・)
八ヶ岳に通う日々が続く
しかし、会社勤めの身では
土日しか撮りに行けない訳で
山の様子を把握することが重要な動物の写真では
限界を感じ始めた。

それに多かれ少なかれ野生の動物に影響を与えることついても
ちょっと考えるようになった。
いい写真を撮るための
無理な行動、無神経な行動が動物の生活に影響するのだ。

下の写真はヒナに餌を運ぶアカゲラ(キツツキ)
しかし、私の存在に気づいて巣に入らなくなってしまったのだ
早々に撤収することに。

そんなこんなで山に写真をあまり撮りに行かなくなったころ
バイク趣味が復活することになる。
大型免許まで取った。
そして
大型バイクを買う為に
百数十万分の写真機材を全て売ってしまったのだった。

つづく


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